みなさんは和菓子と洋菓子どちらがお好きですか。
甘いものを食べると幸せな気分になり、ついつい食べすぎてしまうこともありますよね。お菓子は一息つく際のお茶菓子としてや、友人宅や取引先へ訪れる際の手土産としてなど、私たちの生活に欠かせないものです。
今回はそんなお菓子を、和菓子と洋菓子に分けて、歴史や文化、さらにはダイエットの観点も含めてお話します。楽しいお茶の場での豆知識として参考にしていただければ嬉しいです。
Contents
和菓子と洋菓子の歴史
ご存じの通り、和菓子は日本の伝統文化の中で作り出されたお菓子で、洋菓子は西洋から伝わってきたお菓子です。
現代の日本では、洋菓子文化は深く根付いており、クリスマスやバレンタインなどのイベント時期には、洋菓子売り場に長蛇の列ができるほどです。
そんな2つのお菓子の歴史についてご紹介していきます。
和菓子の歴史
和菓子の歴史は縄文時代にまでさかのぼります。
当時は植物の実を砕いて水で固めたものを食しており、これが団子の発祥とされています。
その後の発展には、現在の中国である唐との交流が大きく影響しています。中国に古くから伝わる茶の文化に影響を受け、日本でも伝統を活かした和菓子が発展していきました。
外国からの影響を受けながらも、もともとの日本の菓子である団子や餅が現代でも根強い人気があるのは、日本人がわれわれの文化を愛し、発展させ続けている証拠です。
洋菓子の歴史
洋菓子が日本に伝わったのは16世紀である室町時代。ポルトガル船が種子島へ漂流し、南蛮文化が日本へ伝来しました。その際に、鉄砲やキリスト教と一緒に入ってきたとして有名なものの中に、カステラやビスケット、金平糖などがあります。
こうして日本における洋菓子文化は、文明開化とともに広まり、現在までに続く発展をみせています。
和菓子と洋菓子の文化の違い
みなさんは、どのような時に「和菓子」と「洋菓子」を選んで食べていますか。
その時の気分によって手に取る以外では、お正月やクリスマスといった文化的な行事に合わせてや、出かけた先の土地で有名なお菓子を食べてみる、といった場合が多いでしょう。
以下では、行事の際に食べられるお菓子に込められた願いについてや、ご当地のお菓子を紹介します。日本と海外のそれぞれの文化を覗いてみましょう。
和菓子の文化
和菓子は日本の伝統文化を祝う際によく食べられます。
お正月、ひな祭り、端午の節句や七夕など、日本では行事の際にお菓子を食べる習慣があります。また、和菓子は日本全国で地域に根ざした独自のものが作られています。全てをご紹介するのは多すぎて難しいため、その一部をご紹介しますね。
【伝統行事】
ひな祭り
主に女の子の成長を願うお祭りです。ひし餅という赤・白・緑に色付けられた、ひし形のお餅を重ねたものが食べられます。色には意味があり、赤は魔除け、白は清浄、緑は邪気をはらうとされています。
端午の節句
主に男の子の成長を祝う行事です。端午の節句では柏餅が食べられますが、こちらにも意味や願いが込められています。
柏餅は名前の通り、柏の葉で包まれています。柏の葉は新しい芽が出るまで、古い葉が落ちないことから「子が生まれるまで親が死なないこと」「跡継ぎが途絶えないこと」という願いを込めて、縁起の良いものとして食べられています。
【各地のお菓子】
酒まんじゅう
酒まんじゅうは酒種に、もろみ作りで混ぜ合わせた水、米、糀を混ぜ入れ、保温庫で数時間発酵させたものに小麦粉を混ぜた生地にあんこを包み、蒸し器で一気に蒸しあげた和菓子です。
麹(糀)が発酵する力でふっくらとふくらませるのが特徴です。
生地の状態は季節や気温により左右されるため、職人の技と勘が味の決め手となる和菓子です。一般的に、酒まんじゅうにはこしあんが包まれており、ほかほかに蒸し上がったまんじゅうを食べれば冬でも体があたたまることでしょう。
当店(角田製菓)は酒まんじゅうの名店中の名店(群馬県で164年の歴史があり、1996年に閉じることになった片原饅頭)の糀を引き継いだ酒まんじゅう専門店です。
角田製菓の酒まんじゅうはオンラインショップでのご購入も可能となっておりますので、ご興味がある方は、以下のボタンから詳細をご覧くださいね。
ずんだ餅
宮城県を代表する郷土料理です。最近では「ずんだシェイク」が話題になりましたよね。ずんだとは枝豆、またはそら豆をすりつぶして作った豆のペーストです。鮮やかな緑色が目を引き、砂糖や塩で味つけられた程よい甘さが人気の秘密です。
洋菓子の文化
洋菓子は和菓子に負けることなく人気のお菓子です。特にケーキは誕生日のお祝いには欠かせないですよね。洋菓子の人気は、甘い味と華やかな見た目が大きな理由と言えるでしょう。
以下では誕生日の定番である、バースデーケーキに灯されたロウソクの由来と、洋菓子が好まれるシーンをご紹介します。
【バースデーケーキに欠かせないロウソクの由来】
バースデーケーキの発祥は、古代ギリシャの時代に、月の女神アルテミスの誕生日を祝うために、丸型のお菓子を焼いて神殿に供えたことから始まりました。ロウソクの火は月の光を表現しており、ロウソクの煙が天に願いを届けてくれることを願って灯されました。
【洋菓子が好まれるシーン】
日本独特の文化として「おみやげ」があります。旅行の時だけではなく、友人宅に遊びにいく際や、ビジネスの場でもあいさつとしてお菓子が送られます。
そんなおみやげとして、洋菓子は人気です。その理由には以下のようなものが挙げられます。
- 価格帯がさまざまで選びやすい
- 値段が手頃なものは、相手に気をつかわせない
- 日持ちする
- かわいい見た目のお菓子は幅広い世代に喜ばれる
クッキーなど詰め合わせのお菓子は、一箱にたくさん入っているものが多く、大人数へのおみやげに適しています。また、日持ちがするものを選べば送る相手に喜ばれることでしょう。洋菓子はカラフルな色合いや、かわいい見た目のものが多くあるので、男女や年代を問わず喜ばれる品として人気です。
和菓子と洋菓子の味の違い
和菓子も洋菓子も甘いお菓子として親しまれていますが、使われる材料に大きな違いがあります。どのようなものが原料とされているのかを把握して、お菓子選びに役立てましょう。
和菓子の特徴
和菓子は米や豆類のような植物性の材料が多く使われており、優しい甘さが特徴です。和菓子によく使われる小豆やきなこには食物繊維が多く含まれています。
食物繊維は小腸を通り抜けて大腸で消化・吸収されます。このため便秘の予防や整腸効果が期待できます。食物繊維は血糖値の上昇を抑える働きもあります。
また、和菓子には季節によって花や動物をモチーフにしたものがあります。四季の移り変わりを楽しむ日本の文化では、視覚でも季節を味わうところが日本らしいですね。
洋菓子の特徴
洋菓子では主に小麦粉、卵、バター、牛乳などの動物性の材料が多く使われます。洋菓子を作る工程では、水がほとんど使われません。代わりにバターや生クリームを使うことから、和菓子と比べて高脂質なお菓子です。
日本では、伝統的な行事以外にも、バレンタインやクリスマスといった海外のイベントも盛大に祝いますよね。企業も商品戦略として、さまざまな華やかな商品を販売します。今ではこうした洋菓子が好まれるイベントも日本の独特な文化と言えるのかもしれません。
ダイエットにおすすめなのは洋菓子?和菓子?
甘くておいしいお菓子をたくさん食べたいけれど、やっぱり気になるのはダイエットへの影響でしょう。全く食べないと決めたことで、ダイエットに挫折してしまえば意味がありません。
甘いものは気分転換にも役立ちます。ダイエットにも役立つお菓子を選んで取り入れましょう。
ダイエットには和菓子がおすすめ
やはり、使われる材料をみても、ダイエット中に食べるのであれば和菓子がおすすめです。以下にはダイエットに役立つ、和菓子に使われる材料の効果を一部ご紹介します。
小豆
小豆に含まれるポリフェノールは生活習慣病の予防に効果があります。また、食物繊維も含むため、便秘解消の助けをしてくれます。
砂糖
脳のエネルギー源となります。しかし、摂取のしすぎには注意しましょう。
寒天
海藻の一種で、食物繊維、カルシウム、ミネラルなどを含みます。食物繊維は便秘や肥満予防の効果が期待できます。
抹茶
カフェインによる利尿作用でむくみが解消されます。その他に、血中コレステロールの調整作用があります。
適度に和菓子を食べることは、気分転換やダイエットに嬉しい効果が期待できます。上手に取り入れて、ストレスなくダイエットを続けましょう。
まとめ
多くの方に愛されるお菓子について、新しい発見はありましたでしょうか。和菓子と洋菓子の歴史や文化を知ることで、いつも食べていたお菓子が一味違って感じられるかもしれません。
和菓子には、日本の季節や伝統が込められています。味わう際には、由来なども考えてみると楽しいですよ!また、和菓子にはダイエット中の人にも嬉しい効果がたくさんあります。
和菓子と洋菓子のそれぞれの良さを味わいながら、生活に彩りを添えましょう!